地震で倒壊した家の画像

地震速報では、震源の位置、地震のマグニチュード、各地の震度などが表示されます。
マグニチュードは震源における地震のエネルギーを表し、震度は地面の揺れの激しさを表します。
マグニチュードは地震ごとに1つだけ決まる値ですが、震度は場所によって異なり、一般に震源から離れるほど値は小さくなります。
ちょうど、スピーカーの出力の大きさが一定でも、聞こえる音の大きさは場所が離れると小さくなるのと同じ原理です。

マグニチュードの値は地震計の記録から計算しますが、国際的に統一された規格はありません。
日本では気象庁が発表する気象庁マグニチュードMJが標準とされています。
外国では地震のエネルギーに基づくモーメント・マグニチュードMWを用いることが多いようです。

1995年兵庫県南部地震のマグニチュードは、MJでは7.3、MWでは6.9です。
定義によって値が異なるので、比較のときには注意が必要です。
モーメント・マグニチュードの方が大きな地震の規模を表すのに適しているので、2011年東北地方太平洋沖地震ではモーメント・マグニチュードMWの9.0が使われています。

地震のエネルギーの大きさは「断層の面積」に「すべり量」を掛けた値に比例します。
マグニチュードが1つ増えると地震のエネルギーは30倍になりますが、これは断層の長さが約3倍になることに相当します。
マグニチュード5の地震の断層に長さは約4kmですから、この比率を使うと、マグニチュード6で12km、マグニチュード7で40km、マグニチュード8で120kmと増えていきます。
マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震は、断層の長さが約500kmでした。
これまでに観測された最大の地震は、1960年に発生したチリ地震で、マグニチュード9.5、断層の長さが約800kmです。

現在、気象庁では、地震発生から約1分半後に震度3以上を観測した地域名と地震の発生時刻を速報します。
この震度速報のシステムを支えているのが、全国に張り巡らされた約4300台もの震度計からなる観測ネットワークです。
震度計は、地震が起きると自動的に計測震度を気象庁に送るようになっています。

震度階級は、0から7まであり、震度5と震度6は弱と強に分かれるので、全部で10の階級があります。
気象庁の震度階級関連解説表には、ある震度が観測された際に発生するとかんげられる現象や被害が記述されています。

日本で最初の震度観測は1884年に全国の測候所など約600ヶ所において開始されました。
この時の震度階級は「微、弱、強、烈」の4段階で、観測員の体感や目視によって階級を決めていました。
1908年には震度階級が0~6に、1948年の福井地震の翌年には震度7を加えて8階級になりましたが、以前として体感により震度を決めていました。
現在のような観測体制が整備されたのは、1995年兵庫県南部地震の後です。
1996年からは体感による震度観測が廃止され、全面的に震度計で行うことになりました。
また、震度5と6については、対応する被害の範囲が広いおとから、弱と強に2分割することになりました。

震度計を用いた震度速報は日本独自のものです。
外国にも震度はありますが、地震後の現地調査で決めるので、速報を目的としたものではありません。
米国ではMM震度階、ヨーロッパではEMS、中国では烈度階が使われています。
いずれも震度を12段階で表します。