SaaS、クラウド化を表現した画像

Saas、クラウド化のメリット

たとえば、Google Appsは、申し込みをしてすぐに利用を開始できます。
Amazon EC2/S3もウェブ上から簡単に申し込み、利用できます。
また、様々なサービスを利用して試行錯誤ができ、そういった導入のための試用ができるのも、SaaSサービスの特徴です。
しかもほとんどのサービスに、1週間から1ヶ月程度のお試し期間があります。
その期間内にじっくり触ってみて、導入に踏み切れるか試すことができました。

これを実開発のシステムに当てはめて考えると、開発が完了しないとさわることができないのは、時間と手間の面から見ても大きな差があります。

クラウドサービスには、有償版だけでなく、無料版があるのも多くあります。
いくつかの機能的な差と電話サポート・障害対応などの差で区別化されていたりします。
有償版の価格をGoogle Appsを例にすると、年間一人当たり数千円から数万円程度のところが多いようです。
大きな企業になって利用者が数百人・数千人になると、費用も大きいように感じるかもしれません。
しかし、同じシステムを独自開発して運用するのに比べれば、それでも数分の一以下の費用で利用できるのです。


また、Google Appsでは、利用者が増減してもアカウントの追加、削除をするだけで可能。
Amazon EC2/S3では、緊急にサーバが必要になっても数分で用意できる、など柔軟性もSaaS、クラウド化のメリットです。

SaaSのような「自分だち用に作られたわけではない」システムは、企業内の利用ルールを明確にしないと、最初は面倒に感じてしまうかもしれません。
しかし、そこを越えて使いこなせるようになると、作業の効率が上がります。
例えば、

・スケジュールを共有できるようになり、外出先でも携帯電話で確認できる
・会議の予定など複数の人のスケジュールの調整が容易になる
・ドキュメントの最新版を探す必要がない
・共同作業のためのシステムを用意する必要がない
・外出先からでも携帯電話で最新情報の確認や変更ができる

など多くの点で効率化を図ることができます。

Saas、クラウド化のデメリット

まず、セキュリティ面の心配があります。
それは、「ネット上に大事なデータが保存されているのはよくない」という考えで、パスワードやIDで守られているとはいえ、誰でも通信できる場所においてあるデータと、会社内のサーバに保存されているデータとでは、やはりセキュリティ面での心配がある、というものです。
別の会社にお金を払ってサービスを利用しているからといって、そのサービスから情報を流出しても、その会社が補償をしてくれるとは限りません。
自己責任でサービスの利用を決めているのが実情ですが、セキュリティに対する不安はこれからも静まることはないでしょう。
サービス提供側もそういったニーズは理解しているようで、セキュリティについての情報やサービスが、今後のSaaS、クラウド化のキーワードになるでしょう。

また、サービスの安定性の心配もあります。
Googleなどの有名なところが提供しているサービスであっても、絶対にサービスが停止しないというわけではありません。
実際にGmailなどのクラウドサービスが利用できなくなったこともありました。
すべての情報をメールの検索に頼って仕事をしていると、そのようなとき非常に困ります。
もちろん、そのときの障害では1時間程度で復旧しているため、大きな影響があった人は少ないと考えられますが、データも処理もクラウド側にあると障害にとても脆いということを考えておかないといけません。

最後に、インターネット依存である、ということがあります。
SaaS、クラウドサービスは、基本的にインターネットに接続されていることが前提になっているサービスです。
普段オフィスで作業をしている分には問題ありませんが、電車の中でメールを送受信するような場合には困ったことになります。
イーモバイルなどの高速回線サービスやスマートフォンの普及で外出先でもインターネットに接続できる環境は整っていますが、地下鉄や新幹線の中などでは接続できないこともあります。
そういうとき、過去のメールから資料を探したり、スケジュールを確認したりすることができず、困ることがあります。