日本の桜の画像

山桜

山桜の画像

本州の宮城県以西、四国・九州および朝鮮半島・済州島に分布。
黄緑色から赤紫色の葉と同時に白色から淡紅色の花をつけます。
花弁は5枚、花径は2~4cm、葉裏に白味があるのが特徴です。
山に自生するカスミザクラやオオヤマザクラもまとめて山桜と呼ぶ場合もあります。
山に大木がないのは、戦前・戦後に薪炭用、あるいは樺細工用にかり出されたためといわれます。

大山桜

大山桜の画像

雪や寒さに強く、本州では山桜より高地で育ち、北海道に多いのでエゾヤマザクラともいいます。
サハリン・南千島および朝鮮半島にも分布。
花は一花房に二、三個つけ、葉の出る少し前に咲きます。
花径は3~4.5cmで山桜より大きく、花期は山桜より遅い。
日本の野生種としては最も色が濃い紅色をしているためベニヤマザクラともいわれます。

霞桜(かすみざくら)

霞桜の画像

一見山桜に似ていますが、葉の裏に白味がなく花期も遅く、幹の色も赤褐色ではなく灰褐色です。
日本のほか朝鮮半島・中国東北部に分布。
花は葉と同時に咲き、淡紅色から白色。
葉などに毛があるため毛山桜ともいいます。

豆桜

豆桜の画像

日本の桜の中で背丈も低く最も小さな花をつけるのでこう呼ばれます。
関東・静岡県東部などに分布し、富士山や箱根山に多いため、フジザクラ、ハコネザクラともいわれます。
ソメイヨシノより早く、葉の出る前に開花し、中部山岳地帯では5月中旬まで咲きます。
挿し木をしてもよくつくので、桜としては珍しく鉢植えや盆栽に仕立てられます。

高嶺桜(たかねざくら)

高嶺桜の画像

日本の桜の中では最も標高の高い所で咲きます。
中部地方ですと標高1500mあたりからあり、主に6月~7月にかけて小さなピンク色の花を咲かせます。
北海道・千島・サハリン南部にも分布し、高緯度の所では低地でも見ることができます。
別名は峰桜(ミネザクラ)。

深山桜(みやまざくら)

深山桜の画像

日本・中国東北部・朝鮮半島・ロシア極東部に分布し、葉が出たあとに白い小さな花が総状に咲きます。
開花期が遅いので栽培されることは少なく、5~6月頃、本州では深山にひっそりと咲きます。
おしべが40本ほどもあり、花から飛び出して見えるのが特徴です。

丁字桜(ちょうじざくら)

丁字桜の画像

長い筒状の萼と短い花弁とを丁字に見立ててこの名があります。
本州と九州に分布し、熊本県八代市五家荘が南限。
花径1.5cm程度と小さく葉の出る前に咲きます。
また、日本海側の多雪地帯には、花のやや大きい奥丁字桜という変種があります。

寒緋桜(かんひざくら)

寒緋桜の画像

中国南部・台湾などに自生し、別名タイワンザクラといいます。
1月~2月、葉の出る前に下垂して半開、淡紅紫色から淡紅色の花を付けます。
他の桜のようにハラハラと散ることはなく、花の柄からボトッと落花します。
寒さに弱いため、本州では東京以南でしか育ちません。
沖縄のものは特にリュウキュウヒカンザクラと呼び、名護市中央公園では日本一早い花見が行われます。
また、石垣島には自生地があり、国の天然記念物に指定されています。


江戸彼岸(えどひがん)

江戸彼岸の画像

日本で自生する桜の中では最も長寿で、樹高は20メートル以上にもなります。
本州・四国・九州のほか朝鮮半島・中国中部に分布。
花径は1.5cmと小さく、花序に2~5個、葉が出る前に咲きます。
花の色は微紅色で開花は山桜より早い。
花の柄がひょうたんのようにふくれるためヒョウタンザクラともいわれ、高知県仁淀川町の「吾川のひょうたん桜」が有名です。

大島桜(おおしまざくら)

大島桜の画像

この花の特徴は白く大きく咲くこと、開花と同時に伸びだす若葉の緑とよく調和がとれていることです。
関東南部・伊豆・房総に原生分布し、伊豆大島に多いことから、こう名づけられ、薪炭用として植えられたためタキギザクラの名もあります。
葉も大きく塩漬けにするとクマリンという芳香物質が作られるので桜餅などに利用されます。

ソメイヨシノ

ソメイヨシノの画像

かつて桜といえば山桜を指しましたが、明治以降、特に戦後はソメイヨシノをイメージするようになりました。
なぜなら、この品種は若木のうちから花がつき、生長が早く、学校・公園・街路など新たに植える桜のほとんどがソメイヨシノになったからです。

里桜

里桜の画像

山に咲く山桜に対し里に咲くので里桜と呼ぶことがありますが、大島桜の特徴がある栽培品種を里桜といい、また、人間が作り出した園芸品種を総称して里桜といいます。
栽培品種なので、日本人が好むようなものが多く、八重咲や異なる色を求めたものが多いようです。