セロトニンとアスペルガー症候群の関係

セロトニンと言えば、やる気や気持ちの安定に深く関与する脳内物質で、アスペルガー症候群よりもうつ病と関連の深いものとして有名ですが、アスペルガー症候群の人は脳の前頭葉部分のセロトニン分泌量が低いと言われており、関係性が注目されています。

ちなみにアスペルガー症候群とは、ASDとも略され、一般には「自閉症」「アスペルガー症候群」などと呼ばれる症状の総称です。
人口50~100人に1人の割合に上り、日本では計100万人以上と見られています。

1クラスに一人くらいいるとも言われており、遺伝の関係から女性より男性の方が圧倒的に多いとされています。

アスペルガー症候群の一番の問題は他人とのコミュニケーション障害で、自覚がない事も多いですが、学生時代は気づかなくても、大人になって就職するなどして、コミュニケーションの機会は増えると自覚する人も多くいます。

このコミュニケーション障害というのが、対人関係を良好にするためのに必要な機能、前頭葉の働きとも大きく関係しているので、やはり前頭葉の機能不全、はてはセロトニンの分泌量低下とも関係があると思われます。

また、セロトニンがうつ病と関係しているため、アスペルガー症候群の人もうつ病になる人が多いとされていますが、そもそもアスペルガー症候群は対人関係に悩んでストレスを抱えている人が多いので、そういった意味でもうつ病にはなりやすいでしょう。
ストレスが増えるとセロトニンの分泌量は減りますからね。


前頭葉の機能不全による主な症状としては、無表情や無気力、元気がないなど、本人にそのつもりはなくても、周りからそう思われていたりします。

また、前頭葉は脳といってもそういったコミュニケーション部分が主なので、学習能力との関係は浅く、高学歴であってもアスペルガー症候群でいい学校を出ているのに、会社勤めになると活躍できない、という人も多くいます。

現状、セロトニンの分泌を増やすには、うつ病治療に使われるセロトニンの吸収を阻害するお薬を飲んで増やすのが一般的ですが、現在の日本では、アスペルガー症候群の治療を積極的にやってくれる病院はほとんどないそうなので、悩む人が多くなっている一助となっています。

当然、障害者認定などもしてもらえず、社会になじめず、ひきこもりになってしまったりします。

セロトニンを増やす方法と前頭葉を鍛える方法

前述の事からアスペルガー症候群は自分で症状を軽減させるのが一番現実的な解決法でしょう。
もちろん幼児期ならともかく、アスペルガー症候群を自覚しているのはほとんど大人でしょうから、すぐに効果が出るとは思えませんが、大人になってからも脳トレの効果がある事は証明されているので、前頭葉を鍛える事で症状が軽減されると考えられています。


・音読をする

特に人と話す機会があまりない人におすすめです。
精読と比べ、音読中は前頭葉付近が活発に活動することがわかっています。
特に自分の興味のある本を読んで楽しんだ方が効果的なので、本を普段読まない人はライトノベルや漫画でも好きなものにしたほうがいいでしょう。
セリフは特に棒読みより感情を込めて読むようにするとより効果的です。

・リズム運動

ダンスなどのリズム運動はセロトニン神経を活発化させ、セロトニン分泌量を増やすと言われています。
ダンスがダメ、と言う人はウォーキングがおすすめです。
20~30分の一定リズムで歩くウォーキングもセロトニン神経を鍛えてくれるとわかっている上、前頭葉も活発化するようで、誰でもすぐできるのでおすすめです。
ただ、30分を大きく超えると逆効果との報告もあるので、疲れすぎない時間にしたほうがいいでしょう。