IT系コンサルティングを表現した画像

業務・IT系のコンサルティングとは、「財務・会計」「人事・給与」「顧客管理」「販売・在庫管理」「購買管理」「生産管理」などの業務を効率化・標準化し、システム化するためのプランを作成し、システム導入をサポートすることで業務課題を解決する仕事です。
業務効率化では、1つの業務のみを効率化する「個別最適アプローチ」と購買・調達・生産・在庫など様々な業務を統合的に効率化する「全体最適アプローチ」がありますが、大手コンサルティングファームが手がける案件の多くは後者です。

全体最適はさらに、財務・会計、人事・給与、販売・在庫、生産・購買などの基幹業務を統合的に管理する「ERP」、顧客・販売・在庫管理などの業務を統合的に管理する「CRM」、そして取引先企業も含めて調達・生産・在庫・流通など一連の業務を統合的に管理する「SCM」などにわけることができます。

業務・IT系のプロジェクトには、通常、ファームからプロジェクトマネージャー名とコンサルタント数名から数十名が、プロジェクトの規模に応じてアサインされます。
顧客企業からは情報システム部門のスタッフなど数名が参加し、さらに経営企画室のスタッフやCIOが加わることもあります。
コンサルタントは、まず対象業務に関わる現場スタッフにヒアリングをして、現状業務のプロセスを確認します。
この業務プロセスをフローチャートやUMLなどで図式化することで、業務の不効率な部分を明確にしつつ、間違っていないかを確認するのです。
業務の効率化は、「業務プロセスの標準化」「業務プロセスの変更」「業務プロセスのシステム化」などの手段で実現されることになりますが、その過程で、経営層、情報システム部門、現場部門の間での意見の相違が判明することもあります。
そのため、業務・ITコンサルタントは、つねに業務の本質な問題を考えた上で、改善・改革プランを提案することが求められるのです。

現在、業務・IT系コンサルティングファームは、業務改善・改革プランの提案にとどまらず、システムの設計、システムの開発、プロジェクトの管理、さらにはシステムの運用まで手がけるようになっています。
これは、業務・IT系のファームが、顧客へのサービスメニューを広げつつ、ファームが業務拡大によって事業規模拡大を図った結果です。

業務システムの設計・構築・運用にあたっては、ファームに、ゼロからシステムを作るのか、業務パッケージソフトウェアをカスタマイズするかの判断が求められることもあります。

これらのパッケージには、その業界・業務の「ベストプラクティス」が詰まっているため、それを導入することで業務改革が実現できることもあるからです。

コンサルタントは、業界や業務の特性に応じて、中立的な立場でパッケージの選択や開発会社の選択を行うのです。

業務・IT系ファームの業界

・旧会計事務所系
かつて顧客の財務会計業務を引き受けていた、アーサーアンダーセンなどの大手会計事務所は、システム化の波に乗る形でそのサービスをITの領域に広げ、大きく成長しました。
しかしエンロンによる巨額の不正経理をきっかけに、会計監査とコンサルティングを兼務できないことが決められ、コンサルティング部門が分離独立すると、IT企業によるファームの買収ラッシュがはじまります。
その結果、IBMビジネスコンサルティングなどが旧会計事務所系として、業務・IT系を中心に、戦略系、組織。人事系など、様々な領域でサービスを提供しています。

・IT系
業務からITへとサービス領域を広げてきた旧会計事務所系に対して、ITから業務へとサービス領域を広げてきたのがIT系のファームです。

セブンイレブンのPOSシステム構築を成功させたことで名高いフューチャーアーキテクト、などです。
これらIT系ファームの多くは、コンサルティングからシステム開発に至る、ワンストップのサービスを提供することで、既存のファームとの差別化を図っています。

総研系
旧会計事務所系、IT系以外で、業務・IT系のコンサルティング業務を提供しているのが、日本総合研究所、野村総合研究所、大和総合研究所などのシンクタンクです。
こうした企業は、旧会計事務所系同様に、調査業務や政策提案、戦略系や組織・教育係などフルラインのサービスを提供する一方で、金融系を中心とした大規模業務・IT系プロジェクトを数多く手がけています。