子役の画像

学芸会などで子供に演技を教えることがあると思います。
動作をほんの少し工夫すると、子供の演技が上手になります。

役づくりは、子供に考えさせることが基本です。
そのうえで、子供が考えてきた訳づくりに、少しのアレンジを加えると、さらに演技がいきいきとしてきます。

・セリフを繰り返させる
低学年の劇によく使う方法です。
前の子と同じセリフを言わせます。
たとえば、「あ、牛がいるぞ~」というセリフを、王様の側近の役の子に、繰り返し言わせるのです。

このとき、動作も同じにして繰り返させると、おもしろいでしょう。
低学年のかわいらしさも手伝って、舞台が楽しい雰囲気になります。

・手を使って気持ちを表現する
セリフを言うときに、手を使うようにさせます。
たとえば、「困ったなあ」というセリフのとき、あごに手をやると、悩んでいる様子が伝わります。
頭の上に手をのせると、どうしようもなくなって困っている様子が伝わります。
手を使うだけで、気持ちをもっと表現できるのです。

・セリフのない子供に表現させる
ある子供が、セリフを言ったとき、それを聞いていたほかの役の子に、動作で気持ちを表現させます。

どういう気持ちでセリフを聞いているのか。
セリフを聞いたとき、どんな気持ちになっあか。
セリフがない子は直立不動になりやすい。
セリフのある子だけでなく、セリフのない子も含めて全員が動きで自分の気持ちを表現するようになると、劇はすばらしいものになります。

・セリフは動作で変わる
セリフは、ちょっとした動作を加えることで、いきいきとしてきます。
たとえば、セリフを動作と同時に言うこともあれば、動作の後にセリフを言うときもあります。

指を指して、しばらくしてから、「何だ?これは」などと言うと、驚いている様子が伝わります。

どちらがいいか、状況に合わせて使い分けていきたいところです。

・セリフの言い方の工夫
セリフの言い方には、下記のようなコツがあります。

・緩急をつける(突然速く言う、わざとゆっくり言う)
・声の大きさを変える
・セリフを文節ごとに区切って言う

セリフは、単調なものになると、表現が伝わりにくいことになります。
一本調子で言うのではなく、緩急をつけるようにします。

声の大きさも、工夫します。
ひとつのセリフで、一番強調したい言葉をひとつ見つけさせるといいでしょう。

一番伝えたい言葉はどれなのか、自分の気持ちを表現できる言葉はどれなのか、ひとつのセリフのなかで大切な言葉を見つけ、それを大きな声で言うのです。

文節ごとに区切ってセリフを言わせるのは、観客にはっきりとセリフを聴きとってもらうためです。

体育館に大勢の観客がいると、どうしてもセリフが後ろまで届きにくいこともあります。
文節ごとに区切って言わせることで、声が聴き取りやすくなります。

・物をもたせる
汗をかいたときに、ハンカチで汗を拭く。
お茶を運ぶときに、お盆と湯のみを持たせる。
医者役の子には、聴診器を持たせて、診察させる。
このように、道具があることで、演技力がアップします。
何もなしで演技することは難しいです。
しかし、物があると、上手に演技することができます。

・極端な動作と細かい動作
低学年や中学生の演技では、極端な動作をさせます。
お年寄りの役なら、腰は90度以上曲げるぐらいの気持ちでやったり、役人や王様など、偉い役の人は、ふんぞり返って演技するなどです。

高学年ならば、細かい演技が可能になるでしょう。
お茶を飲むときに、ただお茶を飲むだけの動作なら誰でもできます。
そこを、目をつぶって笑顔になり、「おいしい」と言ってみると、上手に演技できます。

おいしいものを食べたときに、口をぬぐってみたり、畑仕事をした後に、汗をぬぐって空を見てみたり、細かい動作を付け加えると、演技に幅が出ます。