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英語の受け身文と言えば、誰しも中学校以来、下記のような書き換え問題でなじみ深い構文です。

・下記の能動文を対応する受身文に書き換えなさい。
a.Everyone loves Mary.
b.John and Mary invited her to dinner.
c.The police arrested the invader.

正解は下記。

a.Mary is loved by everyone.
b.She was invited to dinner by john and Mary.
c.The invader was arrested by the police.

次の問題です。
下記のaの能動文に対応するbの受身文で、英語として正しいものには○、間違っているものには×をつけてください。


a.John and Mary have a nice house.
b.A nice house is had by John and Mary.


a.All had a good time.
b.A good time was had by all.


a.A speeding car apporoached Mary.
b.Mary was approached by a speeding car.


a.Several fund raisers approached Mary for contributions.
b.Mary was approached for contributions by several fund raisers.

正解は下記。

①×
②○
③×
④○


受け身文がどのような目的のために使われるかを考えてみましょう。
下記の2つの文を見てください。

a.Shakespeare wrote Hamlet.
b.Hamlet was written by Shakespeare.

上の2つの文の論理的意味は同じです。
しかし、この2つの文は、通常の中・低・高音調で発音された場合、「何についての分であるか」という点で大きな違いがあります。
上のaの文は、「シェイクスピアとは、どんな人なのか」というシェイクスピアについての文、シェイクスピアを性格づける文であるのに対して、bは、「ハムレットとは、どんな本なのか」というハムレットについての文、ハムレットを性格づける文です。

次に下記の文を比べて見ます。

a.Frank Lloyd Wright designed the old Imperial Hotel.
b.The old Imperial Hotel was designed by Frank Lloyd Wright.

前の文と同様に、aは「フランク・ロイド・ライトは、どんな人なのか」というライトについての文、ライトを性格づける文ですが、bは、「旧帝国ホテルとはどんな建物であるか」という、旧帝国ホテルについての文、旧帝国ホテルを性格づける文です。

この点から受け身文の機能の1つが、「主語の性格づけ」であることがわかります。

主語の性格づけ機能は、下記のb文がどうして極めて不自然、あるいは不適格な文であるかを説明することができます。


a.John read Hamlet last night.
b.Hamlet was read by John last night.


a.John watched Upstairs and Downstairs last night.
b.Upstairs and Downstairs was watched by John last night.

シェイクスピアの文のbで見たように、シェイクスピアがハムレットを書いたという事実は、ハムレットの最も重要な性格づけになりますg、ジョンが昨晩ハムレットを呼んだという事実は、ハムレットがどんな本であるかを性格づける根拠にしては、あまりに些細で、役に立ちません。
同様に、テレビ番組Upstairs and Downstairsを昨晩ジョンが見たという事実は、その番組の性格づけにはなりえません。
この2つの文が極めて不自然、あるいは不適格な文だと判断されるのは、このような理由によるものと考えられます。

ところが、下記の受け身文は適格です。

a.Hamlet was read even by John.
b.Hamlet has been read by millions of people all over the world.
c.Upstairs and Downstairs has been watched by millions of people all over the world/

aが適格文であると判断されるのは、読書嫌いのジョンでさえハムレットを読んだという事実が、ハムレットがどんな本であるかを性格づけるに足るからです。
同様にb,cでも、世界中の何百人もの人たちが、ハムレットを読み、Upstairs and Downstairsを見たという事実は、ハムレットとUpstairs and Downstairsの性格づけをするのに十分な事実なので、この2つの文が適格である、と説明することができます。